物事には、全て理由があります。
たとえば、生きるために食べる。
森林は空気をきれいにして新鮮な酸素を私たち人間に供給してくれる。
このように住宅の設計や庭のデザイン等も同じように全てのものに理由が無いといけない。
これを「コンセプト設計」と呼び最低限のプロセスと考えます。
しかしながら「なんとなく・・」と言う世界も存在することは事実で、
その「なんとなく・・」を引き出す基本はやはりちゃんとした理由が存在するのです。
デザイナーの構成にはしっかりとした意図があります。
動線(歩くライン)をコントロールする為、
果実の甘い香りやハープの優しい香りを風上から流したり、
水の音などで興味を誘い身体の向きを変えるなど、
さまざまな手法を使いデットスペースを無くして行く。
人間の五感(触覚・味覚・嗅覚・視覚・聴覚)が感じる事で良さを彷彿させられる。
本来のデザインとはこのようなものだと考えます。
幼いころ、野山を駆け回り頬に当たった心地のよい風・・・。
つかれて草むらに横たわった時の草や土の匂い・・・。
野原に仰向けになり眺めた大きな青空・・・。
そんな大切な想いを忘れてしまっていませんか?
慌ただしい現代を生きる為、仕事や生活に追われて感じることも忘れてしまっている。
私たちは、そんな心の硬くさび付いた扉をノックするだけなのです。
その後は溢れるほどのたくさんの記憶と想い出が、今の生活空間に溶け込むでしょう。
HMG Planning Office